回復する人間

こころのびょーきとの戦いを綴ります。

断薬51日目

雨季が続くヤンゴンは僕が来た2日間だけ奇跡的に晴れていた。雲間から強い日差しが指すなかを、今日は街でもっとも大きなパゴダである、シュエダゴン・パゴダにまず向かった。

 

寺院全体が金箔で塗られているこのパゴダは見るものを圧倒する。平日なのに、国中から、世界中からたくさんの人が集まる。拝観料を払ってなかへ入る。

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実はシュエダゴン・パゴダには昨日の夜、モネと二人で来ていた。しかし、時間も遅かったためゆっくりと見られず、もう一度訪問した運びである。夜はまた違う趣きを感じた。

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きょろきょろしていると1人の男性に声をかけられる。どこから来たの? 日本から。何才? 33歳。一緒だ、案内をしてあげよう。そういう具合で、寺院のなかを案内してもらう。参拝の仕方も教わり、作法通りにお願いごとをする。

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ひと通り見物を終えると、案の定、金を要求してきた。断る。あっさり引き下がる。ここだ。この国の特徴は、押しがすごく弱いところ。丁寧に断ると、すぐに引く。インドとは異なる。インドはとにかく声を荒げて金を取ろうとしてくる。ミャンマーの人々は観光客に、いや、あらゆる人に優しい。

 

午後、モネと待ち合わせをして、ダウンタウンを周る。2人でマーケットを隅から隅まで歩いて買い物。お土産もたくさん買い込む。

 

その後、マッサージ屋さんで施術を受ける。ここは目の見えない人がマッサージ師として働いている。経営者は日本人らしい。

 

ダウンタウンから移動して、酒を飲み、ご飯を食べ、また酒を飲む。語らう。すごくリフレッシュできた。生きていればいいよ、と言ってくれた。そうだな、と頷く。この国に来て、じぶんのなかで答えをはっきりと明確に見つけることができた。それだけでも来たかいがあった。日本に帰ってもそのことを忘れずにいよう。