断薬124日目
10月は長かった。いや、ある意味ではあっという間だったのかな。とにかく、ありがたいことにたくさんの仕事をもらった。正直、その重圧に押しつぶされそうになった。でも、これは神さまから試されてるんじゃないかと思って、全力でやり抜くことを決意した。誰にも頼らずに。ひとりで。
結果、全てをやり遂げることができた。報酬も過去最高の金額。少し前の自分だったら、絶対に考えられない。くよくよして、誰かに助けを求めてた。ひとりでやりきることができた。これは大いに自信になる。
自分を褒めてあげよう。たくさんたくさん、褒めてあげよう。誰も言ってくれないから、自分に言う。よく頑張ったね、おつかれさま。
そういえば、こないだ駅を歩いてたら、肩がぶつかったのか、変な人に背中を思いっきり殴られた。昔の俺だったら、カッとなってたかもしれない。でも、きっとこの人は心に余裕がないんだよね、仕方ないね、かわいそうだね、と思って、ぺこりとお辞儀をしてその場を去った。成長? かな?
アドレとビアンカとコートニーの三つ巴。正直、誰が勝ってもおかしくない、実力派同士の戦いだった。
シーズンを通じて、着実に成長してきたアドレ。
自分の芯を強く持ち続けて、決して軸がぶれることのなかったビアンカ。
最初から完成度が高く、それを維持し続けたコートニー。
そのなかでビアンカが冠を手にした。素晴らしい。良い戦いだった。シーズンが終わってから、もう一度、ヒップホップのミュージックビデオを観ると感慨深いものがある。