断薬151日目
先日、瞑想に行った。
今年の8月かな。自分と対話するってどういうことだ?と深く考えて、調べてまわったときに、青山にあるお寺を見つけた。
表参道から歩いて20分の、賑やかな街並みから、少し外れた、静かな場所にある大きなお寺。
初心者の坐禅会は全部で10人。俺が一番若かったかな。あるいは、1人外国の方がいたけど、同い年くらいだったかと思う。彼らは何を思ってここにきたんだろう。
坐禅会は最初に、坐禅とは何か、自分と向き合うこととはいかにして可能なのかについて、哲学的な話を聞く。
坐禅というのは、何かを得るために行うものではない。身体をあるがままに任せることで、心を整える。それが座禅の極意だと言う。心が先にあるのではなく、身体が先にある。そうすることで、邪念を振り払い、無我の境地に到達する。
深呼吸の仕方も一から教わる。身体の軸を揺らしながら、深く吸って、吐く。
とても不思議な空間だった。自分の奥深くに、吸い込まれていく感じ。焦り、不安、悩みが、ふっと、消えた。
とはいえ、一回行っただけで、極めたとはいえない。
二回目はもっと深い哲学の話になるという。
行ってみよう。
断薬140日目
自分の人生の魂に叩き込んでおくメモ。
今後、パートナーと生涯を寄り添う場合、
(俺の)親や、(俺の)友だちとは無関係な人生を送らせてあげる。
家事はなるべくやらせない(女性が家事をやらなければならないという呪縛から逃れさせる)
(俺の)親の介護は俺の責任。パートナーには一切、任せない。
一方、パートナーの親の面倒は責任もって俺がみる。
パートナーの自由を尊重し、一緒に暮らさなければならないという重圧から逃れさせる。
なにより、本音で話し合う時間を作る。やりたくないことはやらなくていいんだよ、ということをしっかり伝える。
断薬138日目(けいば!)
初めての競馬場は雨のなかだった。
肌寒く、小粒の雨が痛い。
昨日までは行く気まんまんだったのだけれど、今朝になってひとりで行くことが怖くなってきてしまった。孤独を余計に感じたらどうしよう。そもそもひとりで競馬なんて楽しめるのだろうか。そんな疑問が足取りを重くする。どうしたらいいんだろう。
でも、負けたくなかった。自分に負けたくなかった。何よりまいちゃんが示してくれた、ひとつの道しるべだ。ここで逃げたら何も変わってないじゃないか。孤独がなんだ! これ以上の孤独があるもんか!
そう思ってひとり足を運んだ。
駅に着くとブルーシートの行列ができていた。明日のためなのか。競馬ファンの熱量に怖気づく。怖々と、競馬場へ向かう。
雨のせいか、思ったより、人混みがキツくはない。
席もたくさん空いてる。
大丈夫、大丈夫。怖くない。
席をとってから、競馬場を散策する。
ショッピングモールみたいで迷子になる。なかは人混みがスゴイ。人間を見てると吐きそうになる。
不安になっていると、レースが始まるアナウンスが流れた。急いで外に出る。最初のレースはどこを見てよいのかわからなかった。電光掲示板を眺めていると、馬の足音が響く。思わず立ち上がった。気づいたらゴールの前まで駆け寄っていた。
一頭、一頭の迫力に圧倒された。力強い、実に力強い。動物の生命力を感じる。かっこいい。そして、速い。
気がつくと、さっきまでの不安がなくなっていた。
次のレースまで時間があるので、競馬場を散策。
パドックにじっと見入ってしまう。
美しい。馬の毛並みが艶やかだ。こんなに美しい生き物が目の前で息をしていることが信じられない。
そのまま、競馬場をひたすら歩く。
孤独ではある。でも、この孤独が気持ち良い。
まいちゃんが見せたかった光景は、これなんだ。深呼吸をする。胸に清らかな空気がたまっていく。心が潤っていく。
次のレースは入場から、スタート、そしてコーナー、ゴール、全てを見届けた。
2時間ほど競馬場にいて、パーティへ向かう。
また、ここに戻って来られる日が来ることを祈って。
断薬133日目
とくとく、とくとく、心臓が鳴る。
今日も生きることができた、昨日も生きることができた。
心臓にありがとうを言おう。
そんな毎日の繰り返し。
とくとく、とくとく。
今日は先生に褒められた。
薬に頼らず、ひとりですごく頑張ってるねって。
褒められると嬉しい。
明日も生きたい。
断薬129日目
このブログが更新され続ける限り生きています。
強くなくても生きていいのかな。
こんなに弱い俺でも、そばで見守ってくれる人はいるのかな。
支えてくれなくていい、助けてくれなくていい。
ただ、優しくハグしてくれれば、それでいい。
そんな人と出会うまで、心臓よ、動き続けてくれ。
断薬125日目
昨日、俺は強い、と書いてしまったけど、いま、大切なのは、強いことを誇示するんじゃなくて、弱さを認めることだと思う。
俺は弱い。
弱さを見つめることが、自分と向き合うことにつながる。
弱くていいじゃないか。
弱くても、必死に生きていれば、それでいい。
断薬124日目
10月は長かった。いや、ある意味ではあっという間だったのかな。とにかく、ありがたいことにたくさんの仕事をもらった。正直、その重圧に押しつぶされそうになった。でも、これは神さまから試されてるんじゃないかと思って、全力でやり抜くことを決意した。誰にも頼らずに。ひとりで。
結果、全てをやり遂げることができた。報酬も過去最高の金額。少し前の自分だったら、絶対に考えられない。くよくよして、誰かに助けを求めてた。ひとりでやりきることができた。これは大いに自信になる。
自分を褒めてあげよう。たくさんたくさん、褒めてあげよう。誰も言ってくれないから、自分に言う。よく頑張ったね、おつかれさま。
そういえば、こないだ駅を歩いてたら、肩がぶつかったのか、変な人に背中を思いっきり殴られた。昔の俺だったら、カッとなってたかもしれない。でも、きっとこの人は心に余裕がないんだよね、仕方ないね、かわいそうだね、と思って、ぺこりとお辞儀をしてその場を去った。成長? かな?
アドレとビアンカとコートニーの三つ巴。正直、誰が勝ってもおかしくない、実力派同士の戦いだった。
シーズンを通じて、着実に成長してきたアドレ。
自分の芯を強く持ち続けて、決して軸がぶれることのなかったビアンカ。
最初から完成度が高く、それを維持し続けたコートニー。
そのなかでビアンカが冠を手にした。素晴らしい。良い戦いだった。シーズンが終わってから、もう一度、ヒップホップのミュージックビデオを観ると感慨深いものがある。